遠距離恋愛

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遠距離恋愛

身体は告げてくる

雅治は、さらりとした肌をたちまちに湿らせていき手の中の雅治は、いつもより膨張していた私はもう日々の比較ができるほど雅治の身体を知ってる、そんな誇らしさを媚薬のように噛み締めながら熱を持つ肌を受け止めていく学生の頃臨床実習の指導教官だった先生...
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味わう

身体を流して、ベッドで待つスマホをいじって、お馴染みブロ友さんたちの今日を見終わるにもならないうちに、腰にタオルを巻いた雅治が滑り込んでくる「かけてくれてる?タイマー」「かけてない、何時に?」「1時間半」「・・・わかった」かけてある、1時間...
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好きでいていい

好きで、逢いたくて逢った後の数日は、どうにも渦巻くように考えてしまうなのに、逢う時は久しぶりも全部ひっくるめて逢うのが怖いくらい緊張して部屋に入っても初めてかのようにドキドキが止まらなくてそれを精一杯制してそんなこと思ってないかのようにふる...
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遠距離恋愛

エレベーターの記憶

2時間の滞在はたぶん無理運転しながら時計を見、ホテルの門をくぐるまだためらっていた。こんな時間になんて、ほとんど空いてないかもしれない、ほかを探すほど時間もないから・・・そんな心配は無用だった空いてる駐車場にはスペースがいくつかあった車を停...
遠距離恋愛

最大限の肯定

「初めてでしょ。雅治が、逢うを動かすなんて」「そう?・・・でもsanaだって、前回は試験も何もないのにただ僕に逢いに、逢うためだけに来たでしょ、違う?」「そう・・・だけど。そうじゃなくて雅治が、雅治のほうから逢うを動かすなんて今まで無かった...
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いつものように

 昨年の手術以降、電話でささいな互いの今を告げあうようになり、それはしだいに当たり前の日常になっただから今は、逢うのに昔みたいな緊張感はなくて雲か霞かみたいな人に会う、逢いたいけれど逃げ出したくなるような、過呼吸気味なドキドキを感じなくても...
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逢う瞬間

時計を見た・・・あちらの会は、もう始まった頃「申し訳ありません、次に予定がありますのでこのへんで失礼させて頂きますね」「お疲れさま」試験が済み、呼ばれていた会議も済んだ。食事に流れそうな気配から、そっと席を立った以前ならば、予定があっても他...
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たった1時間に

○○駅は、私の試験会場と、雅治の仕事会場の間。私の知り合いに会うこともない。また、雅治と同じようなルートで来られていた先生方がここで降りることはまずない。大学までは2時間弱、そこに帰るための、ただの通過駅。土地勘はないけれど、誰かの目もない...
遠距離恋愛

ちいさな、駆け引き

そちらが終わってこっちに来てくれたらちょうど逢えるよ・・・その会場まで行くには少し遠いわ。終了後に〇〇まで来られませんか。私たちはこんな風に、逢うに伴う相手の出かたを探るのが、どうやら好きなようでいや、好きなわけじゃない「・・・んだけど、ど...
遠距離恋愛

変わる軸足

こちらが終わるのが15:40予定だから。そちらが終わってこっちに来てくれたらちょうど逢えるよ来た返信に、指が止まる「え・・・?」LINE画面に対し、思わず小さく声が出た逢ったら・・・逢っただけじゃ絶対終わらなくなる(笑)まわりにはいっぱいい...
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前日

「もう言っておこうか。その日、その試験会場の近くまで行く、仕事で」「でも、逢うなんて無理じゃないですか?他の先生方もいらしてるんでしょう?まさか、随分と危険な橋を渡ろうとなさるの?」今までに無いそんな遠回しな誘い水を、私は笑ってはぐらかしそ...
遠距離恋愛

「近くまで行く」

逢いに行くため、じゃない試験を抱えてるホントはあんまり取るつもりじゃなかったのに「おめでとう。じゃ、次は○○だね」 と合格を報告したLINEには書いてあった。「そうだ・・・もう、そろそろ言っておこうか」「え!?ちょっと、え?ナニ」「いやいや...
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今と昔

「筆が止まってる。書こうと思うことが無くて」「じゃ、書かなければいい」数年前の私なら「書かないで、ってこと?」と取って凹んでたけどそうじゃない。無理して書かなくてもいい、ってことで2019年の6月にブログを始めてもう4年。「書けばいい。過去...
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お嬢さん

この夏は、実家で飼っている犬の手術や、母の目の手術などがあり、いろいろと気忙しい。昨日、まずは犬の手術が済んだ。娘が飼いたい、だけど我が家では飼えない「じゃあばあちゃんが飼おうか」いや、止めて。ちょっと待って。後期高齢者が寿命15年弱を飼う...
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違い

話していて私にはできない おそらく、働く環境が全く同じだったとしてもできてないだろうなぁと思うことを確実に雅治は積み上げていることに、改めて気づくことがある。今の関係、にそんなことは何も関係ないし、私に全く同じスキルを求めるなんてこともある...
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ゴネ電話

土曜日、日曜日、月曜日 火曜日・・・と空いて水曜日、今週初めての声を聞いた「お久しぶり」「お久しぶり・・・って、たった4日でしょ。そんなに長いことじゃない」「だって」だって4日、はたった4日じゃあその間に、あれやこれや山のように話したいこと...
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大学

「大学、卒業を一年延ばそうかな・・・と思うんだけど」春学期に予定通り10単位分稼いだ。夏、秋、冬学期で14単位取れたら卒業。出来ない単位数じゃない。来年度の家庭内状況を考えたら、今年度の大学卒業が「お母さん」としては正しい。パートナーにそう...
遠距離恋愛

以前と

「先生は、以前からすると随分変わられましたね」ブロ友さんから頂いたメッセージの中に、こんな一文があってその方はとても優しい、無理のない文章を書かれるどうしてこんな風に、他者愛にあふれた心を持てるのだろうとその方の文章を読むといつも思う彼女に...
遠距離恋愛

SNSで

アメブロ以外にも、SNSと言われる媒体は使ってるこちらは、そのSNSには載せられない内容ばかりだから、そっちの方はもっと日常な感じの、ホントの私の毎日の色々を書き綴ってる数年前の今日何があったとか出てくる機能があるから、子どもたちとのやりと...
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質問の多い会話

私の、雅治への質問はだんだん熱を帯びてくる「自分の枠の中に入ったら、自分のものになった妻にはそういう興味は湧かないの?」「それは・・・ご主人に聞いてみたら?僕じゃなくて」「・・・・・」さすがに、それは聞きたくないその気配を察したか、クスクス...
遠距離恋愛

妻と夫、そのなかの男女

「昨日のは・・・だいぶリアルに書いたね」雅治の声は苦笑を含んでいた「えっと・・・どれ?」「ほら、中でどうこう・・・って」「あ、ああ」耽美な物語調に書いてはいるけれど、書いていてテンションが上がるのはフィクションよりもドキュメンタリーで。丁寧...
遠距離恋愛

厭わない間柄

ふたりのひとの中で持つ感情、というのは、シーソー・・・ではいけないと思う重さ比較、でもなく必要か必要でないか、でもないつりあう必要、もなくどちらかに軍配を、というものでもないどちらかを諦める、というのも違うしどちらかを自分の中で無いものにし...
遠距離恋愛

リアルタイム20220713

「じゃ、またね」そう言って手を振って別れ、それが今生の別れとなった私も、それを経験したことがあるブロ友さんが、ブログに「記事をアップしたりコメントを書く元気がない」と記されていたけどそのとおりで自分の日常がいつもと同じように送れていることが...
遠距離恋愛

もうできない

「あのね・・・」「何?・・・どうした?」「もう・・・もうできない」「・・・何が?」「パートナーとは、もうできない、できなくなる、これじゃ」男は、女の中に昔の男の影を見るという雅治は以前、「前の人の、手の蹟が透けて見える」と言ったパートナーも...
遠距離恋愛

じゃれる

その日は何度も何度も、身体を重ねた目が合えば唇を求め手を伸ばせば、雅治の身体がそこにあるスイッチはどこにでも転がっていた手当たり次第に押すかのように、求めた触れていたい添うように触れ、次第に誘導し、私を開いて私は雅治にずっと酔い続けでも抱か...
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