質問の多い会話

私の、雅治への質問はだんだん熱を帯びてくる   「自分の枠の中に入ったら、自分のものになった妻にはそういう興味は湧かないの？」  「それは・・・ご主人に聞いてみたら？僕じゃなくて」 「・・・・・」 さすがに、それは聞きたくないその気配を察したか、クスクスと笑いながら 「だけど・・・そういう男性は多いんじゃないのかな」 「何で？」 「何で？・・・わ・・・わからないけど、でもそう」  「じゃあ、もし奥様が迫ってこられたら引くの？」  「・・・いや。引くというよりも、そんなことはまず無い」 「あったら？」 「無いもの」  「今じゃなくて、少し昔でも。だって・・・あの、えっと、それに、私は、ほら遠いじゃない？下手したら半年や1年逢うことがなかったりするでしょう。その間のっていうか・・・」  「だから自分でする」  「だっ・・・だって、その、傍に誰かの肌があるのとひとりでするのとでは違うでしょう？」 「それは・・・違うけど、ん？誰かとしなさいってこと？」  「違う！じゃあ・・・私もそのうち、雅治の枠の中のパーツみたいになったら、慣れたら、別の次の

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