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じゃれる

遠距離恋愛
その日は何度も何度も、身体を重ねた 目が合えば唇を求め手を伸ばせば、雅治の身体がそこにある スイッチはどこにでも転がっていた手当たり次第に押すかのように、求めた 触れていたい添うように触れ、次第に誘導し、私を開いて 私は雅治にずっと酔い続け   でも 抱かれれば抱かれるほどに、私はクリアになっていく 体の中に、寒々しい覚悟が出来つつあった     「眼鏡、今日はしないのね」 「・・・してたほうがいい?」 「見たいから外さないって。外してって言ってもあんまり外さないのに」 「ふふ・・・」  「でも、今日してた眼鏡のほうが、別のよりも好き」 「そう?」 「うん・・・濃い色の縁がある眼鏡のほうが好き」   イマドキのおしゃれ眼鏡、よりも少し昭和な だって、私の記憶にあるのは、黒縁の眼鏡だものネクタイも、眼鏡もキュッと締まる濃い色が、存在感があって似合う 昔はとても強く見えた眼鏡が、今は上手に時を捉えていて昔よりもインテリ度は上がってる  「でも・・・」 「うん?」 「人前ではほとんど外さないん

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