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逢う瞬間

遠距離恋愛
時計を見た・・・あちらの会は、もう始まった頃  「申し訳ありません、次に予定がありますのでこのへんで失礼させて頂きますね」 「お疲れさま」  試験が済み、呼ばれていた会議も済んだ。食事に流れそうな気配から、そっと席を立った  以前ならば、予定があっても他者の予定や都合を先に考え振る舞う。それは私の長所だと思っていた そのうちそれは周りにとっての当たり前になり、都合よく言われながら、容量以上のものを抱えた。完璧主義や努力家という呼称、ついてくる肩書それらは実は圧倒的な自己否定の産物。私は次第に自分を見失い、疲れ、20年近く勤めた職場を辞めた  「あと・・・10分で着く、か」スマホが今を告げる過去に戻りそうな頭を、今をつぶやいて消したそんなくたびれた私は、もういない 4年前横浜で久しぶりに会った雅治は私を見て言った 「もっと自分のやりたいように生きていい。あまり自分に負荷をかけない、無理をしないように、自分を大事にするの」 「・・・やりたいように?」 「そう。仕事とかお母さんとかそういうことだけじゃなくて。自分のやりたいように」 「・・・今から?」 「何を言ってる。sanaは、まだこれからでしょ」  雅治に、

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