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妻と夫、そのなかの男女

遠距離恋愛
「昨日のは・・・だいぶリアルに書いたね」  雅治の声は苦笑を含んでいた 「えっと・・・どれ?」 「ほら、中でどうこう・・・って」 「あ、ああ」   耽美な物語調に書いてはいるけれど、書いていてテンションが上がるのはフィクションよりもドキュメンタリーで。丁寧に作り込むより、目の前をリアルに・・・のほうが性に合ってる。  若かりし頃はきらびやかなドラマや小説の中のやりとりに憧れた。でも、いざ恋の只中に身を置けば(不健全な恋であったことは否めないけど)それらはある種幻想で、日々は常にハラハラドキドキなジェットコースターで。その中では沢山の擦り傷や痛みを教えられた 綺麗ごとではケリがつかないえぐり取る必要も、血みどろにもなる必要もあったりする まあでも、そのなかにまた、懲りずに夢を見ようともするんだけど     「ねぇ?妻と夫になったら、もうその関係の中に男女は存在しなくなるの?」 「え?」 「しないねぇ、って言うじゃない。だけど、子供さんも複数いらっしゃるから、しなかったわけじゃないでしょう?何で、どこで、いつ切り替わるの」 「・・・忘れたなあもう、忘れたよ」  &nbs

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