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ちょうどいい感じの

遠距離恋愛
街角のビル、店舗の窓には大きな料理の写真がいくつも 貼ってあった。東南アジア系のお料理やさんって、隠れ家っぽかったり逆に露店な感じとかわりと独特な雰囲気の店構えが多かったりするけれど、ここはそうでもなさそうな、たぶん、あまりお料理のクセとかのハードルは高くないんじゃないかな、ラクに食べられそう、という感じの。コアな街並み、高架下にもお店があったりして、初めて来たけど嫌いな雰囲気じゃない。でも今日は、威勢のいいかけ声の居酒屋とか、お隣さんと近い感じじゃなく、めいっぱいキラキラしてドキドキしっぱなしの3年前みたいな感じでもなくて、何か、ちょっとまた違う感じがいいな、ってちょうどいい、気がした。「えっと・・・2階ね」ふたり乗るといっぱいになりそうな小さなエレベーター。乗りこめば、当たり前に雅治の腕は私を引き寄せて腰を抱いた。指先はその下に触れる「ん?」「・・条件反射、エレベーター乗る時の」「すぐ着くのに。お店は2階よ?」「だって」昔からの、私達のいつもの流れなにかの折の小さなできごとが、ひとつひとつ欠かせぬ思い出になり、じんわりルーチンになる今を楽しみながら、それらを、記憶の上をなぞるように順番に押さえていくだから逢うときは、なんだか二十歳代に若返ったかのような気になる。乗せられる。年甲斐もなく(苦笑)ほんの数秒、強く腕は動きスッと、めり込むように身体は雅治に密着した下を向き、滲みかけた

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