痛みの流入

火曜日に旦那から電話があったことで私の中にも彼のいっぱいいっぱいの気持ちが流入し、気がつけば涙が落ちる日々を過ごしておりました。心がまいってどうしようもなく電話する時、普段よりテンションが高くなります。私もフランスから電話をして、電話口に出た父に明るく話しかけ感情をこらえている時に父が母に「今日は元気そうやで」と言って代わるのが聞こえた瞬間に堰きをきったように涙が溢れ出て嗚咽に変わったことがあります。なので普段小さなボソボソ声で話す旦那が電話口で大きな声で明るく話し始めた時、私には彼が悲しみの気持ちで辛くてたまらないのだと、同じ気持ちを私に共有して欲しいのだと直ぐに分かりました。息子の家を片付けるという作業、その持ち帰った家具に囲まれ自分の時間を過ごすうちに押しよせるなぜだという気持ち、人を恨む気持ち、溢れ出す変わらない息子への愛情をどうしていいのか分からない事が自分を苛立たせ絶望するのだと痛いほど伝わりました。しかしながら彼が耐えきれず涙して声が嗚咽に変わった時、私は薄情にもその感情から逃げたいと思いました。と同時にフランスに戻ったら否応なく待ち受けている状況に怖くなりました。私はいつの間にか息子がフランスに元気に暮らしていると思いこもうとしていたのではないか、ここにいて現実から逃げているのではないかと思いました。親鳥のもと体は順調にぷくぷくと成長を続ける一方、精神は巣立ちには程

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