落ちるように目を閉じ
遠距離恋愛
我に返ると、目に入るのはそこらへんに散らばる洋服 「靴下・・・片方無い。ショーツも」 「このベッドのどこかにあるから、慌てて探さなくても出てくるよ」 シーツに埋もれた服を探すなんていつもにはない ちらりと見ると、そんなことは事にもしないと言いたげな、明後日を見るような顔をした 「・・・じゃ、先に、身体を流してきますね」 「うん」 征服されたのは私だけど思いがけないとでもいいたげな疲労感のなかに雅治はいて。身体を覆うそれに抗いながらも、その中に泳ぎまだ沈んている打ち上げ花火のように激しく散る男の性に比べ女のそれは線香花火で、静かに長く勿論、長く長く留まり時に打ち上げ花火の火種にもなるけど「ね・・・どうしたの?」「・・・うん?」前回よりも、雅治はさらに激しい激しい、という言葉しかあたらない雅治の本来の理性も蹴散らしていて我に返って、いま始めて自分に、疲労感にも気づいたようなその様子「覚えてないよ、sanaを抱いてるときなんて、ただ必死だもの」そんなことをいつも言うけどこんなに、求められたことはない身体が心配になる、くらいに「うん・・ん・・」寝言みたいなため息当たり前に絡みつくその腕枕をそっと外した身体を流してそのあと、雅治がバスルームから出てくるまでに準備しようかなシャインマスカット、買ってきといてよかっ

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