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箱の中で

遠距離恋愛
「あんなに離してって言ったのに。もう、嫌い」 「好き」 さっきの私のジタバタを思い出したか雅治は好きを連発しつつ、珍しいくらいの笑い声をあげた 「嫌い」 「好き、好きだよ」 たぶん私の身体に入っていた色々な力が抜けて私の殻が剥がれてそれにホッとして、面白がってる    傍から見れば性愛のデカ盛り祭りだろうパリピ若人より節操がない だけど雅治しか出来ない、癒やし雅治にしか許さない、あけすけ私は、それで本来の私を取り戻していく  肌を交わし癒される。体目的の、ただのセフレとかわらない 女が、他人様の男と関係を持つ時にそう思うことは何度もある男を責めるわけじゃない、そういう状況を選んでしまっている自分への自戒や、自らの性癖への諦めを込めて 自嘲気味に目を伏せながら、でもそうじゃない、断じてセフレじゃないからその相手を離せないとも思うのだけれど   この恋に後悔や後ろめたさは無いのかと聞いたことがある雅治は「無い」と答えた 「考えたことがないな、sanaはあるの?」 あまりにもはっきりした「無い」に言い淀む  かと言って、それが、雅治の中での順位付けの指標ではないはずで &

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