国民連合の戦略的勝利とも言える移民法案の採択

上院の賛成票を経て下院で賛成票349・反対票186で「移民法案」は最終的に採択されました。これはマリーヌ・ル・ペン氏率いるRN（国民連合・極右と言われているが私はそうは思わない）の全議員の88票が賛成に回ったからです（因みに党として全議員が賛成に回ったのはRNとLR共和党だけで、マクロン大統領率いるルネッサンス党【旧共和国前進】は反対が20票・棄権が17票出ている）。この合同委員会が連日話し合った最終的な「移民法案」の妥協案は最初のバージョンと比較してRN国民連合が提案した幾つかの案を含む特に厳しいものとなり、マリーヌ・ル・ペン氏が「移民条件を厳格化する法律」について（ほぼ）満足するバージョンになった時、まさに左派の大半が「RN国民連合が最終的には妥協しないだろう」と油断していたその時に「賛成」の立場を取ったのでありました。RN国民連合は「イデオロギー（社会の在り方などに対する考え方）上の勝利」だとし、左派は「RN国民連合が仕掛けた罠」だと非難しました。「移民法案」は採択されましたが、マクロン大統領は妥協されたバージョンに不快感を示し、ルネッサンス党からはこれを不服としルソー保険大臣が辞任しました。マクロン大統領は妥協された移民法案に関して「平等の侵害」「外国人差別」だと憲法評議会にかける予定です。さて法案の妥協案を幾つか書き記します。★外国人への援助・Allocations fa

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