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涙が出そう

DV・モラハラ

父は、歳相応の脳の老化で、私の子どもの事、孫の名前も忘れて居た。話し出すと、ああそうだったねと思い出す。まだ私の存在、顔は覚えているのでほっとする。会わないでいると、忘れてしまうのだろうなあ。それにしても、父の足腰の強さには驚いた。私の古い荷物が出て来たから持ち帰ってと段ボールを抱えて2階からおりて来た。私の方が腰が痛くて持てなくて、父は平気な顔で運んでいる。中を見て、唖然とした。ゴミに捨てようと学生の時に置いていたやつ。母に捨ててと頼み、母が捨てようと外に出していたら父が持ち帰ったと言う物だった。母から電話で愚痴られた事を思い出した。本が入っていたから、もったいないと思ったのだろうか。持ち主が不要と思った物を、この長い間、どこにしまっていたのか。「あー、これは前に捨てたはずの物だわ、捨ててほしい。」と私が口走ったら、弟がシッと黙らせて、「持ち帰るふりをすればいい。僕が車で持ち帰って捨てるから」と、小声で言った。で、実際弟はそうしてくれた。黙って父のご機嫌をとればいいんだよとのこと。弟がいなかったら、何十年も埃をかぶった重いゴミの箱を私はお金を出して自宅に送ることになったかも?弟宅に行く度に、家が綺麗になっている。本当はこうしたかったと思っていた事を、思い切り出来る様にはなってきたのだろう。それでも寂しそうだ。急に1人になったのだからね。一時でも気が紛れるなら、遠慮なくお邪魔する

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