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手を合わせる

遠距離恋愛
かの地から帰ってきて、いつものように凪いだLINEに戻っても雅治のことが頭から離れることは無かった。  「・・・・」 「お母さん・・・お母さんってば!」 「ん?何?」 「だから、ちょっと冷蔵庫開けてって・・・で、何を出したらいいの?冷蔵庫から」  「ん? あ、ちょっと待って、卵が焦げる・・・適当に出して」 「適当にって・・・意味わかんない。疲れてる?ヘンよ最近」  年齢が上がってきた娘は、HSC(Highly Sensitive Child=非常に敏感な子)ではない。けれど、私の気配を読むことは、おそらくパートナーよりも長けている。気づかれるようなことではいけない。その声に振り向いた台所の向こう側にいる息子と目が合う。目が合えば、笑みを返すことにしている。そんな、しばらく前からしているルーチンもなんだかぎこちない。  落ち着かない、決めきれない心は私の感情を乱高下させた出来事が起こり、叱るという対応ではなく、つい感情が高ぶり声が上がる。言わないほうがいい言葉や言い方で子供たちを怒る  違う。目の前で起きている出来事に、子供たちのやったことに腹を立てているんじゃない。これは、ただ私の中での答えの出ないこと、子供たちには何も関係のない所での思いが目

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