知恵の輪がほどける時
遠距離恋愛
昔々・・・はLINEはまあ、半年に1回くらいのペースだった。電話に至っては、私から鳴らしたことは四半世紀の中で片手に収まる。 「僕は、そんなに離れているようには思わないんだけどね」 やんわりと、そう思わない?というニュアンスで言われてしまうとだって・・・の次の言葉を出せなくなってしまう。 告げていいかわからない些細な日常の変化、そこから手繰り寄せてみたい今の雅治の状況・・・時折こみ上げる気配を知りたい欲望に、かぶりを振って目を背け無かったことにする。 きっと雅治を、ただ戸惑わせるだけだろうからと。打ちかけて、消したLINEもどれくらいあるだろう だけど離れたままで消えるかもしれない私にどうしてそんなにも絶対な安心感を抱いていられるのか。もしそうでも、それならなおさら、私を知りたいと思わないの?と でも・・・言わないし、聞かないし、聞けない 雅治の心の中は私には解けない知恵の輪のようで 賑やかな場には、たいていその姿がある。付き合いの悪いほうではないようだったし、そういう場も嫌いではないみたいで。皆で飲みに行ったという話は実習生の他の班でもよく聞いた。 人の輪の中に居ながら、でも混ざり合うことをしない。大きく手を広げながらや


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