繋ぐ

息子が旅立った置き土産は疎遠になってしまった人達や糸がもつれてしまった人達との縁を再び繋ぎ直してくれたことです。まずはお隣、茶ト君パパとママとの関係。旦那は直ぐに知らせたがらなかったけれど袋小路になった道での多くの車の出入りで彼らに迷惑をかけることが必至でしたので私は翌日には知らせました。彼らもその夜息子を思い眠れなかったと言います。葬儀の翌々日彼らは私達をお茶に招待してくれました。茶ト君パパ（アンドレ）は一所懸命に話題を探し茶ト君ママ（ネリー）はケーキを焼いてお茶葉から入れた美味しい紅茶を出してくれました。旦那はその夜仕事だったので私の胃の具合が良くないので何かあったら助けてやって欲しいと彼らに頼むと、夜アンドレは私に彼らの電話番号を書いた紙を持って来てくれ「いつでもかけてね。一人でいるのが耐えられない時はうちに来て私たちとテレビでも一緒に見よう」と言ってくれました。いつも俯いて私達と視線を合わさない様に家の前を通ってワンちゃんの散歩をさせていたアンドレは今は毎回立ち止まって声をかけてくれます。今朝も少し話をしたのですが、今まで私から距離を取っていた大きなワンちゃん（13歳）が私に近づくと優しい目で私を見上げたので頭に手を置くと撫でさせてくれました。旦那が「こんなにも暖かな人達だとは知らなかった」と言い、落ち着いたら食事に招待しようと言っています。そして旦那にとってとても大きな縁

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