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ドリップコーヒー

遠距離恋愛
「コーヒーは、今?後で?」 「ん-・・・じゃ今貰おうか」 「ブラック?」 「いや、ミルクも砂糖も入れて」  食事を済ませて「じゃ、お風呂行ってきまーす」とさっさと・・という雰囲気でもなく。でも、べったりくっつきたいような、少し気恥ずかしいような、そう言えばドリップコーヒーがあった、と思い出して。 お部屋の冷蔵庫を開けるとかコップとか備品を見て回るとかそんな時間を取ることがあまりないから、こんなのも何か新鮮で   ミルクも砂糖も入れるのか。じゃ、缶コーヒーだったら微糖よりもう少し甘いほうがいいのかな・・・ 2つのカップにバッグをセットし、細くお湯を注いでいると、後ろに雅治が来た気配がした、戸棚のガラスに姿が映る 「待ってね、もうちょっと」 「・・・へぇ、インスタントじゃなくドリップがあったの」 「そう」 飲むことはあっても、ゆっくり香りを楽しみながら入れて飲むような時間は、日常にはあまりない。湿らせて、注いで、少し待ってまた注いで・・・そんなことをしている私の顔のそばに、雅治は膝をかがめ顔を寄せた 後ろからそっと動きが制限されていき、首筋に添うように息がかかる 「ん・・・ちょっと」 「どうした?」 「まだコ

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