ほっとする

コンビニの駐車場に停めて、雅治を待つ そう言えば、あんまり「私が待つ」シチュエーションって無い、無かったなと思いながら、手持ち無沙汰と何かをしていないと落ち着かないから いつもの生活、車の中ではスマホを大学の講義に切り替えるこれからの時間の、僅かながらの罪滅ぼし的なニュアンス 短い講義を聞き終わる頃目の前に雅治の車が滑り込んできた 車を降り、その傍へ行く 「お待たせ。どうする?どこか・・・」 顔を見て、ほっとするどう表現していいか、安堵・・・ ただ、ほっとする 私を見て、少しはにかむような雅治の目は私の、ぐるぐると絡まった物思いに、そっと蓋をしていく なんにも、言わないけどただ、顔を見ることでただ息がしやすくなるというか 私が小さく首を振ると 「もう・・・行く?直接」 動きも思考も止まるような明るい場所で逢いたくない 無駄にドキドキしたくない予定しているホテルは、駐車場が2台分ある 小さくうなずく私に、小さく頷き 私が車に戻るのを確認すると先導するように、雅治は車をスタートさせた &
コメント