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待つ

遠距離恋愛
「sanaは・・・1時間しか逢えないんだったら、僕に逢いたくはない、の?」 「そんな・・・どうしたの。逢う事に無理やり道をつけるようなヒトじゃなかったでしょう?」  「ダメ?」 「ダメじゃないけど・・何か、変わったわ雅治は」  「誰が変えた?僕をこんなふうに」    飄々ととぼけ合う、そんなやりとりを繰り返すけれど確実に、それは私をじわり火照らせ 雅治から吹いてきた風、強く抱かれただ求められることの安らぎに、溶けるように身を任せた。 僅かな時間、土地勘のない場所で落ちあうあんな時は、でもきっと最初で最後そう思っていたその場所に 私は来ていた  あの時よりも、今日はまだ少し重たい、混乱する気持ちを抱えて    車を停める 見つけた公園は銀杏の黄色い絨毯が綺麗だった自販機を探して歩くと、少し降った雨に濡れた葉は重たい踏み心地を足先に伝えてくる   前回よりも明るい時間、家からずいぶん遠いこの場所 ここに存在してはいけない私  何、この、居心地の悪さったらないつくづく、明るい屋外の婚外は向かない(苦笑)  雅治&

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