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肌の熱

遠距離恋愛
 先にベッドに入っている私の隣へ滑り込むように雅治が入ってくる いつもの位置に身体を横たえ、こちらに向くと私の方へ左腕を伸ばし、腕枕のような体勢をとるそのまま、左腕は私にくるりと巻き付き私の身体はその腕に転がされて雅治のほうを向く 私の左腕は、雅治の身体に乗せるように触れて頭を、腋窩あたりに横向きの身体は、型をとるように雅治の身体の左側に添う 定位置に収まれば安全ベルトが締まるように、雅治の左腕がもう少し強くなりこちら向きに斜めに身体を起こして私を見ていた雅治の頬がそっと下りてきて 私の頬に触れる 徐々に身体が重なっていき雅治の重さを感じながら抱え込まれて私はベッドに身体を沈ませていくそうやって、まずはただひたすらに重なり、肌を感じる  時折、シュッと引き上げるようなシーツの掠れる音と小さな息づかい まだ、ほかの荒々しい効果音はいらない   ぴったりと裸の肌を重ねても、汗ばむことはあまりない肌を離したくなるような不快な熱は放たない 雅治の肌の熱は心地よくて熱く燃え滴る汗を肌に感じ、それを受けて肌が汗ばむ時でさえ、その身体を暑いと感じることは無い  代謝の違い、体温の違いだろうけれどそこはつい、パートナーと比べてしまう 「暑いよ」冬でも

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