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したいようにして

遠距離恋愛
  「前は赤だったね。真っ赤な・・・」 「・・・覚えてたの」 「覚えてるよ」 「たまにはいいかなと。『紐』とか言ってたから、そのかわりというか」  数年前、たまたま雅治の誕生日月に逢えた時。プレゼント代わりにと真っ赤な下着をつけた。だけど少し戸惑うような反応だったから、こういうのはあんまり好きじゃないのかな、強い色は好きじゃないのかなと、その後セクシーランジェリーはつけたことがない。前の人たちとは違う、そんなとこまでパートナーと似てる。  「家でも着るの?」 「まさか。前の赤いのと同じ時に買ってタンスの肥やし。初めて着るわ、これ」 「ふうん」    「ね、さっき言ってたでしょ」 「うん?」 「今日は、大丈夫な日?って・・・」  「・・・」雅治にスマホのアプリ画面を見せた。 「口で言うより、こういうのを見たほうが確実で安心でしょ?今日はここ、明後日には始まるから。今日は大丈夫な、日」  こういうところよ、私の可愛くないところはアプリがはじき出す、数年分の統計データからの推測・・・「実験結果」みたいで。わざわざ、レースの透ける黒キャミソール着て、四角四面な情報提供・・・

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