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逢う日が決まったのは

遠距離恋愛
逢う日が決まったのは10月の半ばくらいだった。   「平日に休みを取ってこちらに車で来る。だから中間地点で逢おう・・・その提案というのは、ひょっとして、あのぅ・・・私に逢いたいっていう、こと?」 「あっ、あのね、それは。・・・だから、もう!だからつまりはそういうことになるでしょ、言わなくても」 「・・・驚いた」 「なんで驚くの、それはそうでしょう」   おそらく電話の向こうの顔は少し赤くなっていて。照れを隠すようにむせ、早口になる電話向こうの声に きょとん、とするような わかるでしょ、と言われても   「そんなには遠くない。逢おうと思えば逢いに行ける距離」と雅治の言う、物理的な距離 それは縮まったように思えたことはなく また、恋情に突き動かされ突然に逢いに行くとか来るとかそういう逢い方を一切せずに来たから この距離は、雅治にとっては「逢いに行こうとまでは思わない距離」だと   それが淋しくなかったと言えばウソになる私は「つい」や「思わず」に突き動かされてしまう恋情の相手ではない、ということかと この恋を、人生の主軸にしてはいけないと思ってはいても  でも見

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