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刃物研ぎ屋さんのお話 前編

結婚生活
今日は旦那と一緒に切れが悪くなってきた包丁をまとめてマルシェの刃物研ぎ屋さんに持っていきました。刃渡り30センチくらいの肉切り包丁や三徳包丁、ペティナイフを数本渡すと店主に「1時間後に戻って来て下さい」と言われたのでそのままマルシェをウロチョロしました。田舎のマルシェなので花と野菜、生きた鶏たちが売られています。私達は新ニンニク(生)とメロンを買い、特に「これ」というものが無かったので45分後にお店に戻ったのですが、店主は「おやおや、時間通りに戻って来てくれた。有難い」と言ってにこやかに迎えてくれました。70代くらいの男性店主は「割とみんな包丁を預けたことを忘れて家に帰ってしまうんだよ(わかるわ)」と言い、そこから店主のおしゃべりは止まらず、結果から言うと私達はそこに45分間足止めされたのでありました(*_*)。「この間やって来た女性がね、『ねぇ、6か月前に預けたヘアーカットバサミ返して』って言うんだよ。6か月前だよ。私もあったら返すんだけどないんだよ。そんなハサミ預かった覚えもない」と言うので私が「あぁ、前はワンちゃんを連れたご夫婦がされていましたよね?」と言うと、「そうなんだよ。彼かもしれないけれど、6か月前だよ。全く困るよ」と言いました。私達が「そうですね」と相槌を打つと彼は直ぐに次の話をしました(おいっ!)。次の話は「ハサミを3本持ってきた裕福そうな女性の話」でした。彼女は

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