届かなかった叫び

旦那の同僚トマが土曜日に自殺しました。物流関係のセクションの監督でしたが仕事が苦痛だと昨年長い間病気休暇を取っており、半年ほど前に職場復帰しておりました。しかしながら復帰から4カ月後、彼は出社と同時に会社の車の鍵をデスクに置き「こんな会社辞めてやらぁ」とそのまま家に帰ったそうです。旦那は呆れたように笑いながら「まただよ、想像上の病気さ」と言っておりました。先週そのトマが会社に現れたそうで旦那が「辞めていなかったんだってよ。精神病院に入っていたってさ。病気休暇申請をしに来たとかで（彼の仕事を臨時代行していた）上司が怒っていたよ」と言いました。そして今週の月曜日、彼は事務所の人からトマが自殺したことを聞いたのでした。トマはまだ30代前半で結婚して子供が2人いたそうですが、先週精神病院から退院したら家はもぬけの殻で奥さんと子供達2人は家具と共に引っ越していたそうです。両親とも不仲で長い間音信不通でお兄さんは海軍に属していて滅多に会っていなかったということでした。 旦那はいつものようにそんな彼の境遇を聞きトマに同情して奥さんに批判的でしたが、私は息子の彼女の経験からも精神状態が不安定な人と暮らすのは大変だったのだろうと想像しました。旦那さんの入院中に家具ごと引っ越すということは家庭内暴力もあったのかもしれないし、あながち会社だけが自殺する要因では無かったのではないでしょうか。旦那

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