Fちゃん考察 後編
Fちゃん考察「前編」「中編」(こちら↓を見てね)から続きます。息子のジャン・フランソワさんは両手に空のタッパーを抱えて台所に入って来て、私に気づいて「こんにちは」と挨拶をしました。そして次に恐らくFちゃんが私の前で話して欲しくなかった「僕、仕事見つかったよ!」という言葉を発しました。私は(あらま、また失業中だったのか。それでFちゃんインディードの話に食いついていたのか)と思いました。彼は働いていない時の方が多くて、仕事が見つかっても数か月もしない内に辞めてしまいます。Fちゃんは他人には厳しいのに自分の息子には甘く、彼が食肉解体場で仕事をした時は「あの子ったらあれで肩や腰を痛めたの。お肉は重いから」と言い、電話オペレーター(苦情係)をした時は「あそこに働いている人はみんな次の仕事への繋ぎよ。毎日ヒステリックな苦情を聞いていたらどうにかなっちゃうわよ」と言っていました。どんな時も息子さんが言うところの辞めた言い訳を100%支持しています。彼は私の存在など気にせず、「明日から働くよ」と言い、話が聞こえたパトリック(Fちゃんの旦那)がリビングからやってきました。「どんな仕事なんだ?」「パン屋だよ。お菓子をその場で作っているパン屋。シェフがMOF(国家最優秀職人賞)取っているんだってさ」「何時から何時までなんだ?」とパトリックが言い、「7時から14時」と答えると、Fちゃんとパトリックは同時に
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