すっぽかしちゃった 後編
結婚生活
家出といってもブルターニュには「会いたい」と言って直ぐに来てくれるような人はいません。幸い土曜日なのでお店が開いているからオリンピック聖火が通る市内地には入らないで外のショッピングセンターで時間を潰そうと思いました。でも彼らが帰って直ぐには帰りたくないからそこ以外でどうやって過ごそうかと思った時に、母の「この際Fちゃんでもいないの？」という言葉を思い出しました。Fちゃんからは前日の夜携帯に「どうしているの？連絡して。私の方はちょっと家族のことでややこしいことがあってしばらく連絡出来なかったの。たった一言でもいいから返信して」とメッセージが入っていました。（私が直面する不幸な事を嗅ぎ取る能力でも備わっているようだわ）と思いながら「今から会える？」とメッセージを送ってみました。彼女からは直ぐに返信が来ましたが意外なことに（？）オリンピック聖火が通るのを見に行くと言う事で「通行止めが解除される16時以降になら直ぐに会える」と書いてありました。私がそれまで時間を潰していると16時前に「（ショッピングセンターに）着いたわ」と連絡がありました。旦那さんと見に行っていたので彼に車で送ってもらい、時間を潰してもらうのだと言い「連絡くれて嬉しい」と言いました。あぁ、いくら彼女が私の不幸が好きだからといってもこんな風に私の我儘で呼び出した時は必ず会いに来てくれるのだと思い、彼女の存在を有難く思いました
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