司法調停官のお仕事 後編

司法調停官のお仕事 前編より続きます。司法調停官はフランスに2,700人いて1978年から司法制度に携わっております。近隣問題、個人の借金問題、住宅賃貸借問題、職人の技量不足からくる問題(屋根の雨漏り等)など毎年16万件以上の事件を扱い、8万件以上の日常的な紛争を円満解決に導いているそうです。ルポルタージュは司法調停官のお仕事にスポットが当たっていたのですが、私は(こういう問題があるのか)という視点で見ていたため、これから書く例は何ら解決していないものです(笑)。①田舎に引っ越してきた家族と元農家のお家の揉め事元農家にはオリーブの木が10本ほど植わっていて毎夏消毒が行われます。これに対して新しく引っ越してきた家族の主婦は「子供達への健康被害がある。癌を発症する危険性がある」と司法調停官に訴えました。元農家は使用している農薬は人体に影響がないもので業者からも証明書をもらっていると主張しましたが、訴えた方は「オーガニック農薬に変えてくれないと承知出来ない」と反論。元農家は「所詮オーガニック農薬など存在しない。農薬の散布も夏の間4~5回ほどだけなので我慢して頂きたい」と話しました。結局解決には至らず訴えた方は引越しを考えているとのことでした。②隣の敷地が倉庫である夫婦の場合定年退職をした夫婦が住む家の隣には倉庫が立ちその敷地内には壊れた車が何台も止まっています。会社の看板が立っているもの
コメント