ずいぶんな歳の差

「ねぇ・・・知ってる?」 「知らない」 「・・・もう」 「ふふふ・・・何?」 「・・・私たちはもういい歳で。それにずいぶんな歳の差があるってこと、ご存じでした?」 「・・・ん?」 また・・・何を考えているのsanaは、何を言いたい? そう言うかわりに雅治は静かに私の髪を撫でて 「たいした差じゃない、これくらいどこにでもいるよ」 そう呟いた そう今までの私の婚外恋愛のパターンは基本が10歳以上年上(苦笑)年齢差なんてちっとも感じなくて逆に、ほんの少しの年齢差は話をしていても物足りなくて それが当たり前だった ただ 時を経て昔はカケラも感じなかった10年単位の隔たりを、このところとても大きく感じるようになった なんというか・・・その若さとか、そういうことではなくて たぶん 雅治の年齢が、大きな節目を経てそして雅治の日常では、ひととおりの営みやイベントが終わっていることも知り、さらに、これからの働く年数が、カウントダウンの片手で数
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