フィクションです。 ******** 大人になって学年という基準がなくなってから 毎年4月になると「またなにも変わらない 1年がはじまる」と気持ちが落ちていた。ヤングケアラーがヤングではなくなって結婚も出産もできないのかしていないのかもわからず なにものにもなれていないいくらでも代わりの効く自分がこの先どうなってしまうのかという漠然とした不安。 ********そんな時期も過ぎてそろそろ人生も折り返しの年齢になると 「なにも変わらない1年」なんてものは存在していないということを実感する。 だとしたら「なにも変わらない」でいられた時期は幸せな時間だったと知る。 それでもやっぱりこの季節は苦手で気持ちは落ちていく。 ******** なにものにもなれなかった。 なにも手に入れられなかった。 なんの役にも立てなかった。 ******** なにものかになりたかったのか。 なにかを手に入れたかったのか。 それすらもわからないけれど なにかの役には立ちたかったのだと思う。 それすらもしかしたら思い込みでしかないもかもしれないけれど。 ******** フィクションです。
Source: ★★片想
この時期
片思い
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