オリンピックに向けて移民をパリ地域から一掃

6月3日（月）ル・リベース・ドゥ・ラ・メダイユ団体はJPO（パリオリンピック委員会）がパリとパリ地域から最も恵まれない人々（移民・難民）の追放を促進していることを結論づける報告書を発表しました。ル・リベース・ドゥ・ラ・メダイユ（Le revers de la médaille）は直訳すると「メダルの裏側」で、「オリンピックの裏に隠された悪い側面」という意味になります。パリオリンピック・パラリンピックに先立って約80の人権団体が集まって設立されました。団体によりますとパリオリンピック・パラリンピック開幕に向けて2023年4月から2024年5月までにパリ地域から追放された不法占拠者（移民・難民）の数は1万2,545人に上るそうです。この数字は2021年から2022年と比べ38.5％増加しているとのことです。特に大きな問題となっているのはセーヌ川沿いにあるパリ12区のヴィリョトンネル（Tunnel de Villiot）での移民追放です。ヴィリョトンネルの中に2023年10月24日から移民たちが住み始め、74のテントが張られていました。パリ警察は「歩行者の移動の妨げになる」「セーヌ川が氾濫すると危険」「失火の危険性」「治安を乱す危険性」があるとし、2023年12月18日から数回に分けて移民を移動させました。中でも2024年3月20日に行われたテントの撤去では主に同伴者がいない未成年者（1

リンク元