幸せだった時期の思い出と寂しさ
何故だか最近よく学生時代に実家に帰省していた頃をよく思い出す。それも夏休み。太陽がまぶしく、映像がとにかく明るい。そして今の様に猛暑ではなく、風が爽やかだ。今の実家ではなく、当時の父の転勤先の家。母と一緒に買い物に行く場面や、両親とどこかに出かけた場面が何度も出て来る。両親は今の自分よりずっと若くて笑顔。あの頃、大学はあまり面白くなかったけれど、両親に悪いので楽しそうなふりをしていた。思い出は美しく綺麗に変わっている。自分は親として子ども達にきちんとしてあげたか、今後できるかどうか。自信が無い。夫が我が子を見捨てているだけですでにダメだ。自分の両親に比べれば、全くかなわない。色々嫌な目にはあってきたけど、自分は恵まれていたのだと感謝する。ちゃんと働いて家族を養い、責任を全うした父の存在だけでも有り難い。弟が大学に入学した時、父が「ああやっと終わった。」と心から安堵して私に向かって言った。その時の父の表情で、父が子どもを大学に出すまでは頑張るんだと父としての責任を重く心の中に抱えていた事を、感じた。それからの父は、私達には優しくなり穏やかになった。もしかしたら、両親が一番笑顔で穏やかだった頃を思い出しているのかも。まさか、夫みたいな人が存在するなんて思ってもいない頃。あの眩しい爽やかな夏はどこに行ったのだろう。まだ親に甘えていて、結婚にも夢を描いていた自分はもういない。永遠に続くと思
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