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思いがけない思い出話(3)

DV・モラハラ

たまに寂しそうに家の話をしたり、過去の辛い思い出を話してくれる子もいたが、話すと後はまた笑顔で元気に過ごしていた。私はただ聞くだけで、黙って見守っていた。元日の朝早くから、我が家に来た子もいた。「両親は深夜まで仕事だったので、疲れて寝ている。うるさくて眠れないから外に行けと言われた、だから遊びに来た。」と言って、いつもの様にうちに来た。その子と一緒にお節を食べ、お参りに行き、正月を過ごした事もあった。当時は何も抵抗なくそうしていた。子どもが友達と一緒で嬉しそうだったし、賑やかで私も楽しかった。深刻に考えず気楽に。その頃のアルバムを見ると、全部写真に残っている。今と時代も全然違っていたし、今思えば嘘みたいな話だ。親の暴力からかくまっていたのかどうかははっきり覚えていないが、どんな事情があっても関係なく、歓迎していたので、その子にとっては、私が雰囲気を察して家に入れていた様に思っていたのだろう。結果的に、その子を守れたなら良かった。現在は、お父さんは病気をして弱り、暴力も無くなり、良い関係になっているそう。引っ越し後、夫が出ていき、私が外に働きに出始めると、なかなか同じ様にはできなかったけど。どこに住んでも、子どもがよく遊びに来る家ではあった気がする。中には、問題行動をするお子さんもいた。目撃した時には、きちんと対処はしてきた。すっかり忘れて居た過去の自分のこと。少し心がきゅっとして

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