フィクションです。 ******** 元の場所まで案内するとおじさんに更に何度も頭を下げられた。 ちょっと長いなと思って 「お仕事のお時間 大丈夫ですか?」と解散を促してみる。 「あのなにかお礼を…」「いえいえ…」 「お時間 大丈夫ですか?」 もう一度うながしても「なにかお礼を…」となかなか立ち去らない。 「じゃあもしもまた どこかでお会いしたら そのときお礼お願いします」 「……。 わかりました。 またどこかでお会いしたら」 渋々という雰囲気は否めないもののなんとかお仕事へ向かわれるようだった。 おじさんの背中を見ながらほっとしたのかため息なのか深呼吸なのかわからない深い息がもれた。 ******** そのあとの私はただなんとなく土曜日のその駅から離れることができず。 ビルの2Fにあるカフェでひとりでお茶をしながら駅への人の出入りを眺めて過ごした。 気が付いたら夜になっていた。 ******** フィクションです。
Source: ★★片想い10年ロック★★
サクラ(6)
片思い
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