おさんぽ7
片思い
フィクションです。 ******* おさんぽの時間を確保できた平日の午後。 最強寒波という名前でものすごく寒くて台風のような強風。 自転車が風で倒れてマフラーをしていると風になびいてしまう。 そんな中でおさんぽを強行してもおそらく冷えるだけで楽しめない。 さてこの確保した時間どうしたものかと車を走らせていたところ。 ふと思い出す。 このあたりに確か美術館があった。 ******* 博物館や美術館に行くことが好きだった。 あの独特の空気感や雰囲気が心地よかった。 周りの人との距離が近くなったところで他人への関心がほぼ皆無に等しい空間。 ひとりでいても誰かといてもじっくりとそこを味わえる不思議な空間。 好きだったはずが気が付けば何年も踏み入れることはなくなっていた。 ******* 久しぶりの美術館に緊張しながら入館。 平日の昼下がりでほぼ貸し切りの状態。 やはり誰も自分に対して干渉してこない安心感。 そして思い出す。 博物館や美術館にあるカフェの居心地の良さ。 そもそも誰も自分に干渉して来ない場所で混雑することもなくひっそりと佇んでいるカフェ。 そこでゆっ

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