サクラ（24）

 フィクションです。 ＊＊＊＊＊＊ まだ小さかった僕の記憶にも祖母の悲しむ姿ははっきりと残っている。 たったひとりの娘を突然うしなった悲しみはどれほどだったのか。 「気でもふれたのかと思った」 親戚の人がそう言った言葉が小さかった僕の耳にも聞こえた。 ＊＊＊＊＊＊ 祖母の納骨の日。 祖母がやっと娘と再会できた日。 孫とひ孫で見守った。 だからちょっとでも長く居て欲しかったのかな。 だから一生忘れない日にしたかったのかな。 4時間、雨の中で待ちながらそんなことを考えていた。 おばあちゃん狙い通り忘れられない日になったよ。 ＊＊＊＊＊＊ フィクションです。
Source: ★★片想い10年ロック★★

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