器

フィクションです。 ******** ときどき遠足をする。外でのんびりする。 芝生の上とかでおにぎりを食べたりするだけの遠足風。 いまいち晴れてない空をずーっと眺めているとき 空ってすごいなーと思った。 「そら」は空で空は「から」だなーって。 「から」ってからっぽでなにもないように思えるけれど器は「から」なのにその「から」の状態でこそ価値があるから不思議。 そういう器を持っている人になりたいと思う。 ******** 優しくされたり愛されたりするのにどうも「器」が必要だと ずいぶん大人になってはじめて気が付いた。 周りの人がどんなに優しくしてくれても 思いやりをくれても愛してくれたとしても そういう大切なものをちゃんと受け止められる受け入れられる器を 自分が持っていないとそれはこぼれてしまう。 自分の器が機能していないことを 気が付くまでにあまりに時間がかかったことで たくさんの人の大切な気持ちや想いをずっとこぼしてしまっていた。 ごめんなさい。 今もちゃんとした器用意できてはいないけれど あのころこぼしてしまっていたことには気付けるようにはなった。 後
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