フィクションです。 ******** 「まともな恋愛も したことないくせに」 大人になるまでに何度か人から言われることがあった。 人から見てそうなのだとしたらおそらくそうなのだろう。 私は「まともな」恋愛をしたことがない。 そしてこれからもきっと「まともな」恋愛をすることはないのだろう。 それを過去の経験のせいにするつもりはない。 環境や境遇のせいにしたところでなにも意味がないことはよく知っているから。 それでも十代のあのころ彼と過ごした時間は私にとってとても貴重な時間だったのも事実。 それがまともな恋愛とは誰からも認められなくても。 そしてその気持ちを少しでも彼も感じていてくれていたのなら嬉しい。 それはただの同情だったのかもしれない。 友情かもしれない。 名前をつけることもつける必要もなかった。 それでも私にとっては大切な感情だった。 おそらくたぶんきっとできれば あのころのあの気持ち それは限りなく 愛情に形式の似た感情。 ******** フィクションです。
Source: ★★片想い10年ロック★★
形式の似た感情(11)

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