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形式の似た感情(7)

片思い
 フィクションです。 ******** 数年ぶりにに彼から電話があったときそれが彼と話した最後の日になった。 彼はタワマンのペントハウスに住んでいた。 数千万円する車に乗っていた。 数百万円する時計をしていた。 数十万円のオーダーのスーツで 数十万円の靴を履いていた。 知らなかった世界を知ることは楽しいと話していた。 知らないと「欲しい」とも思わないから 「知る」ことではじめて「欲しい」と思うようになったと教えてくれた。 ******** 私は知っても欲しいとは思わなかったよ。 私が欲しいのはそれじゃなかったよ。 私が住みたいのは高いところじゃない。 高い場所から遠くまで見たかったわけじゃない。 彼は私の好きな彼ではなくなっていた。 それを恋とは呼ばないとしても。 それを失恋とは呼ばないとしても。 私は彼のことが大好きだった。 ******** フィクションです。
Source: ★★片想い10年ロック★★

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