スポンサーリンク

形式の似た感情(5)

片思い
 フォクションです。 ******** 少しずつ変わっていく彼のことをまた周りの人たちがそれぞれに噂した。 私はなにも言わずなにも思わなかった。 私は知っていた。 物質的に豊かになることでしか満たされれない部分がどうしても存在する。 そしてどんなに物質的に満たされても満たされない部分がどうしても存在する。 それは人からどんなに話に聞いたところで自分で実際に体験をしてみないとわからない。 だから私はなにも言うことができなかった。 ただそれが悪いことだとはどうしても思えなかった。 自分でそこへ向かって進んでいくことでなにか変えられるのなら。 それはそれで良いのだと思っていたから。 ******** 彼はもうあの駅には住んではいかなった。 彼はもうあの車には乗っていなかった。 あのスニーカーもあのデニムも カーキのパーカーもモザイク柄のウインドブレーカーも たぶんもう着ていないと思う。 私はあのころの紺色のジャージ今も家で着ている。 ******** フィクションです。
Source: ★★片想い10年ロック★★

リンク元

片思い
スポンサーリンク
ainoをフォローする
スポンサーリンク
恋愛をテーマにした人気ブログまとめサイト 

コメント

タイトルとURLをコピーしました