スポンサーリンク

形式の似た感情(2)

片思い
 フィクションです。 ******** 私が彼に感じていた説明のできないなにか。 それはまもなく彼から教えてもらえることですとんと落ちた。 ******** 父上の暴力が原因で夜逃げのような状態で 今の自宅に引っ越して暮らしていることを急に彼は教えてくれた。 それを聞いても私が驚かないこともわかっていたみたいだった。 けれどそれを私が勝手にほかの人に話すわけにもいかない。 だから自分の友だちにもそれを話せなかった。 彼が私にそれを話してくれたのは彼が私の「それ」に気が付いてくれたから。 「なんでわかったの?」「妹と同じしぐさしてたから」 その件について彼とちゃんと話したことはこの会話以外ではたぶん一度もなかった。 ******** 「それ」を経験していると自分のことを大切にできず「誰とでもする人」と 言われるような行動につながることを私は知っていたから。 だから彼のことをほかの周りの人たちのような評価をするには至らず。 そこにあったのが誰とも共有できない共通点があったからなのかもしれない。 それを共感とは呼ばないのかもしれない。 傷のなめ合いと言われるものだったのかもしれない。&nbs

リンク元

片思い
スポンサーリンク
ainoをフォローする
スポンサーリンク
恋愛をテーマにした人気ブログまとめサイト 

コメント

タイトルとURLをコピーしました