旅立ちの春に思うこと

春になると、私は少し感情的になります。 卒業、入学、引っ越し、新しい生活。 この時期は多くの人にとって別れ、そして新しい出発の季節。 特に子どもが親元を離れる瞬間、親御さんたちがどんな気持ちでその背中を見送っているのか。 最近はそんな想いに心が揺れます。 私は18歳のときに親元を離れて、東京の大学に進学しました。 あの頃は自分のことで精一杯で、親の気持ちなんて考えもしなかった。 でも今、母親としてその立場になって、あのときの両親の気持ちが胸に染みるようにわかるのです。 うちの息子も、あと2年で巣立っていく。 その日が近づいていると考えるだけで、胸の奥がきゅっとなります。 私はこの先の2年で、彼にどんなことをしてあげられるのだろう。 何を伝えて、どんな言葉を残せるのだろう。 私のアメリカでの生活が大変な時も、彼の存在が、私を支えてくれた。 辛くて投げ出しそうになったとき、もう無理だと思ったときも、彼の笑顔や、すやすや眠る寝顔を見るだけで、不思議と力が湧いてきた。 もう私の膝の上には
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