共に老いる

うちの父は行儀や言葉遣いにことのほか厳しくて、私達は両親にいわゆるタメ口というものをきいたことはありません。特に父に対しては母も私達姉妹も細心の注意を払って話していました。ただ父自体は非常に失礼な話し方をする人で相手の気分を害することが多いのです。そのことで母を怒らせましたが母は逆らうことをしませんでした。今父は90歳になり足腰が弱くなり、それにつれて父が失礼なことを言った時、母が言い返すようになりました。父は「何を~!」と言いますが直ぐに立ち上がることが出来ません。それでも母の気が晴れることはないでしょうが、ほんの小さな仕返しです。母は84歳になり耳が遠くなりました。父が失礼な事を言っても聞こえないことも多くなり、聞こえなかった母が聞き返すと、姉が「はい、お父さん、もう一度言わなくていいから」と諫めます。母は胃腸が弱くオナラが出やすい体質ですが、思わずオナラが出てしまった時に父がいつも非常に怒り「離婚するぞ!」と言っておりました。今、父はテレビを見ながらソファーで「ぷー」、ソファーから立ち上がって「ぷぷぷー」、トイレまで歩きながら「ぷーぷーぷぷぷぷぷぷ」とオナラをしています(多分薬のせいもあります)。母は「もう、どういうこっちゃろ。あんなに私のことを怒ったのに」と憤慨しています。しかしながら母の耳が遠くなり、父の全てのオナラの音が拾えているわけではなく、母の頭の上で父が「ぷーぷぷ
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