散歩でたまに違うコースを行く日がある。最近偶然にも、色んな場所で同じ人とすれ違う。白いわんちゃんを連れて歩く高齢の女性だ。女性は腰が曲がり、ゆっくりと歩いている。それにワンちゃんが、ペースを合わせて歩いている。最初に二人を見た時、歩くのも大変な高齢の方が、寒い中ペットの為に散歩してあげているんだなあ。大丈夫かなあ、リードを引っ張られて転倒とかしないのかなとお節介な心配をしていた。見ていると、ワンちゃんが飼い主にちゃんとペースを合わせている。ゆっくりと杖をつきながら歩く女性を見守りながら。中型犬で、おとなしそうな可愛い顔。おりこうさんだ。二人はかなりの距離を歩いている様だ。犬の散歩と同時に、高齢女性のリハビリ、運動の為に、犬が番犬として、ペースメーカーとして支えてあげているみたいだ。2人の信頼関係が伝わってくる。いつまでもあんな風にペットと過ごせたらいいな。自分もまたわんこと暮らしたくなる。昨日も、公園を回っていると、遠くの畑の横道をてくてくと歩き続ける二人の姿が見えた。絵になっていて、ほのぼのとした。高齢の女性を見るたび、何歳なのかな、母も生きていればこんな風にしていたかもとつい考えてしまう。特にこの季節になると、余命わずかな母と毎日電話で話し、コロナ渦でなかなか見舞えなかった事を思い出す。
Source: りんごの嘆き
信頼し合う飼い主と犬の姿

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