口内炎と母のこと(1)

口内炎は、見た目はあまり変わらないが、痛みはだいぶ軽くなった。まだ柔らかい物しか食べられないけど。胃腸は元気で食欲があっても、口に何かトラブルがあり、食べたい物を食べられないのはストレスだなあ。ダイエットにはなるけれど。食べられないと言う事を考えると、すぐに母の事を思ってしまう。母は(口から食べ物を摂ると、腸閉塞を起こすので)最後に腹痛で入院してからは、水分以外は口から食べられなくなった。その1年前には、腸にできたリンパ腫を切除できたから退院後は、普通の暮らしに戻れた。手術後は、だるさはあっても、痛みも無かった様で、母自身は自分の病気の深刻さをわかっていなかった。再発してもまた手術すれば回復すると思い込んでいた。なので、最後に入院した時は、また治療してすぐ元の生活に戻れると思っていた様だった。見舞いにいった時「食事のリハビリで使うお箸とスプーンを持ってきて」と頼まれた。私は、医師から母はもう2度と口から食べられない、先は短いと言われていたが、最初の頃、母があまりにも元気で、希望を持っていたし、認めたくない気持ちもあり、医師の言葉よりも母を信じることにした。だから、母に嘘をついているという感覚もなく、奇跡を信じて居た。2か月半、点滴だけで生きていた母。最後は水も腸管を通らなくなり、苦しみ始めた。今でも思う。リンパ腫ができた場所が悪くて手術ができなくて、ただ弱るのを待っていたのは間違い
コメント