生きざま（8）

 フィクションです。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 長年のお付き合いがあったにも関わらず 病気のこと一切私に教えてはくださらなかった。 悟られるような言葉も雰囲気もみじんも感じさせず。 黙っていなくなった。 そしてなにひとつにおわせすらしてもらえなかったこと 「なんでだよー」とも思わせない圧倒的な徹底した態度と最期。 だから病気で段々弱っていくところも おそらく痩せて変わっていったであろうビジュアルも なにも知らない。ひとつも見てない。 お仕事用の硬いきっちりした装いか 好きな世界へ没頭する仕上がってる状態。 それしか知らない。 それがAさんとしか思えない。 その記憶しかないしそれは今後も 私がしぬまで私がしんでも揺らがないもの。 そのすべてがAさんらしいと思わせてくれる。 まさに生きざま。 生きざまがロック。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 私はＡさんの生きざまが好きだ。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ フィクションです。  
Source: ★★片想い10年ロック★★

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