父の入院で思ったこと 後編
総合内科の先生の札を見るとやはり父の担当医は休診日でこれから何が言い渡されるんだろうと私達は暗い気持ちで順番を待ちました。すると名前を呼ばれて通された部屋には父の担当医の女医さんがおられ、父を見ると「大変でしたね。少し入院行く?」と聞かれました。私達は「まさか」の問いに父の意見を聞かず即答で「お願いします!」と答え、女医さんは「じゃ、入院で薬の調整とリハビリをしましょうね」と言うと直ぐに部屋を去って行かれました。私達は彼女が父の為だけに病棟から顔を出してくれたんだと分かり、夜勤のお医者さんとのやり取りを思い出し、鶴の一声を放ってくれた彼女に大変感謝したのでした。リウマチ性多発筋痛症は一般に厳密な意味での筋肉低下はないものの、筋肉の強いこわばりと痛みで手足が固まって力が入りにくく、手足を動かせないと自覚します。また手足の躯幹部を軽く握られても筋肉に痛みを感じます(日本リウマチ財団 リウマチ情報センターのホームページより抜粋)。その日から10日ほどの入院になったわけですが、発熱が続いておりトイレには看護師さんにお願いして車いすで移動させてもらい、リハビリの時間以外はベッドから動いてはいけませんでした。一度看護師さんに悪いからと一人でトイレに行った父はトイレの前で倒れてしまい、頭を打ったと再びCT検査などあり、それからはベッドから足を下ろすと看護師さんの詰め所が光るマットが敷かれたそうで
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