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火だるまの身体

遠距離恋愛
抱え込むような腕と、ベッドに沈みこませるような足 覆われるような手足の長さは、容易に私の自由を奪い、奪ったままで、ジワジワと私を焚き付ける力づくで否が応でもじゃない。関節の曲がりを規制したら、ひとは動こうにも動けなくなる。力を入れなくても、どこを押さえたら関節の可動域を減らせるか、憎らしいくらい知ってるわけでさっきまでやんわりと抱かれ、雅治の背中に回していた私の腕、引き抜くタイミングを逃した為に、こちらに向き直っている雅治の背後に回ったまま、ただバタバタと空を切った肘の曲がりを規制されたら、手首を回すことも難しい。手首を回しベッドに突っ張ることが出来なければ、反動をつけられない右腕の可動域を奪われ、左手首を押さえられそれでは指や唇からの執拗な愛撫を防ぐことは出来ない「離して」「押さえてないよ、痛くないでしょう?動いてごらん」「腕を引き抜けないもの」「おかしいね、どうしたんだろうね」どうしたじゃない、知能犯めこちらを向いている雅治の右足はさらに私の膝に絡んだ膝関節を曲げることが出来ない体勢は、上半身に加え下半身の自由をも奪う「嫌い、もう嫌い。もうこんなことをしない別のひとにする」「そう。じゃあ・・・そうする?」私の喉は切れ切れの悲鳴を上げる余裕のない悶絶は、逃げ場を完全に失った白旗それでも襲われ続ける享楽の波に、身体は波打つように痙攣し、制御できない震えを更なるスイッチと捉

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