入院　その3

「入院　その1・その2（こちらの記事↓））」より続きます。
病院は基本2人部屋で部屋にトイレがあります。私が病室に到着した日は私一人だけでしたので、右腕に点滴左鼻からの胃内容のドレナージでガリバー状態でしたが喉の不快感を除けば悪くはない状況でした。ところが翌朝6時過ぎに体重75キロ、81歳のパワフルご婦人ポーレットが隣のベッドに到着したのでした。ヘルニアの緊急手術が済んだばかりのポーレットはテンションが高く、大きなしゃがれ声で午前午後夜間のチームに自己紹介をして相手方の情報も収集する人でした。看護師さんの「痛みは？」の質問に「ゼロ」と答え、合間合間にあちこちに電話をかけまくり入院と手術の報告をしていたのですが、必ずスピーカーにして話すので音声の悪い音が割れたラジオを聞いているかの様でした。ポーレットは軍人だったご主人を13年前に亡くし現在は10年前にネットで知り合った男性とお付き合いしていて、子供が4人（2人は遺産問題で揉めて没交渉）孫が8人ひ孫が13人います。19年間ベビーシッターの職をしていてその間に見た子供の数は61人。息子さんのお嫁さんはアフリカ人で関係は良好。犬と猫を飼っていたが猫が突然ふくらはぎを噛むようになったので捨てた。この地域で生まれ一歩も外に出なかった。ヘルニアは2008年に手術をした同じところだった。どうです？私はこれだけの情報を彼女とは一切話さないで収集し

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