疑心暗鬼
それから 家では、特に娘が居る時にはLINEを開くことを避けた指紋認証でロックがかけてあるとはいえどういうポロリがあるかもわからない 雅治とのLINEも、基本的には自宅では非表示着LINEの設定も、見えないように LINEのページ娘が開けていたところに、逢う日、今日の日付が書かれてたそれを覚えているのかどうか 娘の動きは、私の何かを探りたがっているようにも見えて妙な疑心暗鬼に陥る そうして来た、雅治と逢う日 いつものように、3人分のお弁当いつものように、バタバタと朝ごはん 誰一人、朝の気配は変わらず娘も1か月ほど前のLINEを見たことなど忘れたように 忘れ・・・ いや、最初から見てなかった見ていても、そこまでは考えずもうとっくに覚えていないのかもしれない ただ私が、ひとり疑心暗鬼にさいなまれているだけで 「ママ、今日晩ごはん、何?」 「何がいい?・・もし食べたいものがあったらメールして」 「わかった」 いつもの朝を、いつもの顔をして過ごした私には、いつもの朝ではなかったけれど 「いってきまーす」 ピンク色のランドセルは
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