僕がいなくっちゃね（雪より）
結婚生活
昨日はね、窓から太陽がいっぱい射していたんだ。下からはなんだかいい匂いがしてきて、ママが「雪ちゃん、あとでプレ（鶏）あげようね」って言ってたことを思い出したんだ。扉を押したら開いたから階段を降りて台所に行ってお料理するママを見ていたら、振り返ったママが「えー！雪ちゃん！」ってびっくりしたよ。ママが「雪ちゃん、凄いね！階段下りられたの？大丈夫？しんどくない？」と駆け寄ってきたから、僕は「ママ、外に行ってくるね」って玄関の前に立ったんだ。そうしたらママはお料理をやめてついて来ちゃった。兄ちゃんのお昼ご飯と僕のプレは大丈夫かなぁ？お外は氷点下だって。僕が寝ている間にすっごく寒くなっていてびっくりした。ちょっと歩いて茶トラが僕のパパの車にオシッ〇していないか臭いを確かめておいたよ。困った奴だ。お外の空気をいっぱい吸ってお家に入るとパパが庭から帰ってきたんだ。パパは僕をジーっと見て僕の足が3本になったことにやっと気づいたんだ。でもね何も言わずママが「古畑任三郎の様な顔をして『え～、これで分かりました。彼がどうしてまだ生きていたかと言う事が』って頷いてたわ」って言った。古畑任三郎って誰？しばらくしたら兄ちゃんが帰って来て僕を見て「ゆき～！！！」って言って僕をいっぱい撫ぜたよ。それからママは2階から空飛ぶタクシーを持って来て「しばらくここにいるよね？」って台所の太陽があたるところに置いてくれたん
コメント