ある日曜日
遠距離恋愛
「ママ。楽しいね」景色の流れる窓の外を見て、娘が歓声を上げる 日曜日その日は娘と、高速道路を走っていた 高速に乗ることが増えた私と違い、娘は県外に出ることなんてまずない。息子のスポーツの応援で、その日は越県し県外へ向かっていた。 「パパも来ればいいのに」 「ゴルフだから、ね」 コンペだと言っていた私も、敢えてそれに反対もしなかったし めったにいかない遠いところへ行く。目的はスポーツの応援、試合が済んだらすぐにとんぼ返りになる。だから観光目的ではないけれど、そのかわり全部のサービスエリアに寄ろうか、せっかく行くんだから その提案は 「やったあ！それって旅行みたい！」と娘の楽しさにさらに火をつけたようで 「女子旅だね。楽しいね。めっちゃ楽しい」とはしゃぐ グラウンド近辺で食べるお弁当も朝から作った 「ピクニックもできるね！」 いつもと大差ないお弁当でも、給食の彼女からすればトクベツで 「日曜日はね、息子の応援なの。県外に出る」 「こっちの方へ来るの？」 「いいえ、今回はそこまでは行かないけど。パートナーはゴルフのコンペで行かない。だから娘と一緒に」&nbs
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