逢いたいの?シタいの?
「ねぇ?」 「何?」 「聞いていい?」 「うん?」 「逢いたいの?それとも、シタいの?どっち?」 「ええ?」 「逢いたいとシタいは、どっちが多いの?」 快楽が深まれば、怖くなる確かめずにはいられなくなる もうそんな、それだけのはずはないけどのめり込むように交わし昇りつめれば昇りつめるほど 互いの狡さが炙り出されるようで 純愛、を求めてはいないそんな綺麗なものじゃないだけど、いなくては困る私は、もう私を保てなくなる 補う・・・ 何を? 補わなければならないほど日常の日々に困ってはいないはず だって、電話から少しだけ聞こえてくる日常の話は穏やかそのもので私のほうもまた色々があっても、それは家庭の当たり前の色々で だけど互いの配偶者や生活環境では補えない何かを 身体を通して補って日常に、束の間、目を伏せる様々を、それで見なかったことにする 満たされれば、罪を思い満たされれば、知りたくなる 偽善だけれど 「sanaはどうなの?」 
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